合気道の稽古法

合気道の技には、双方が立った姿勢で技を掛け合う「立ち技」の他に、技をかけるほう(取りといいます)が膝をついた姿勢で、技を掛けられる方(受けといいます)が立ったまま技を掛ける 「半身半立技」、およびお互いが膝を立てた状態で行う「座り技」があります。更に剣、杖、短刀などの武器技があり、その数は多岐にわたります。

 通常の稽古は2人1組となり、形の反復稽古を行います。何種類かの基本技を、初心者は形から、上級者はより正確で無駄のない技を、繰り返し稽古することで上達していきます。
合気道の基本技は、稽古者それぞれのレベルに応じていかようにも行え、また、様々な応用技にも通じるものといえます。また、合気道では礼儀を大切にします。師範への礼儀、稽古相手への礼儀を通じて培われた稽古人の態度は、普段の生き方にも生かされるでしょう。


  しかし、試合がない故に、合気道の稽古は、ややもするとお互い馴れ合いの稽古の成り下がる危険があります。稽古人同士が、普段から非常に厳しい態度で稽古に望まなければなりません。この厳しい稽古を通じて稽古人は人間的な幅を身につけていくのです。

 合気道では、試合の勝敗というはっきりした形での結果が得られない分、稽古人は自分の中に結果を残そうと、継続して努力していかなければなりません。
無限に極めていけば何年やっても滋味が尽きず、何歳になっても、これで現役が終わりということがありません。